BLOG

当ラボでは、基礎体力向上の為の所謂筋トレは行いません。トレーニング前のアップすらも行いません。それらはすべてメニュー内容で補われます。ステップインを早くするためにダッシュをやるより、ステップインの練習をした方がいいのではと思うからです。ベンチプレスによりパンチ力は間違いなく向上しますけれど、どれほど強いパンチも「当たらなければどうということもない」話です。まず、当てる、そして効かせるが重要と考えます。あくまで最小最短の努力と時間で実用の技術を、というのが当ラボのスローガンのための取捨選択です。

筋トレを完全否定するわけではありません。最終的な生存可能性はやはり持久力持続力精神力を含んだ基礎体力で決まります。欧米のギャング達は格闘技術より筋トレを重視します。彼らは中途半端な技術など生命の危機が迫った騒乱の中では何の役にも立たないことを知っているからです。長く早く走れる肢、「当たっても効かない」体を造った方が合理的という思考です。基礎体力を向上させる機会は日常生活の中にいくらでもあります。苦痛だった作業が少しは楽しくなるかも知れません。

カーフキックとかいうそうです。昨今なんでも横文字にする風潮が不愉快なのですけれど、確かに「脹脛蹴り」では語呂が悪いですね。昨年末TV放映された格闘技の大会で話題になったのだとか。当ラボの下段蹴りは基本がこのカーフキックでした。知らない人が多い=防御され難いという優位性が消失したようです。とはいうものの、別段左程に珍しい技でもありません。古くからあり、蹴り方はともかく、取り入れている流派も多々あります。繰り返しますが、ただの下段蹴りです。しっかりカット(つい横文字を使っています)すればどうということはありません。ただし、ガードし難い構えがあります。それが総合格闘技に多い、両足を大きく開き、腰を深く落とした”沈なる身の構え”です。腓骨は脛骨に比べとても細く、折れやすい骨です。また、膝下辺りから腓骨に沿って、太い神経が放射状に広がっています。蹴られ慣れていないと、強打により痺れて立っていることができなくなります。珍しい技で勝つ、というのはなにやら本物の決闘のようです。しかしエンターテイメントとしてはどうなのでしょう。物議を醸しそうなと余計な心配をしてしまうのですが・・。

今後流行るか、というとそんなこともないと考えます。体格差、間合、角度、蹴り方によっては、攻撃側にリスクの高い技でもあります。

ある医学関係者が何かのコラムで「ハートブレイクショット」などありえないと断言していました。漫画だけの技だと揶揄しているのです。こういった、格闘技経験がないにも関わらず技の解説をする人を、僕は激しく軽蔑します。

僕は過去の体験から胸を強打されるとどうなるかを知っています。人の胸を強打するとどうなるかも知っています。

「では実際に僕が打って差し上げます」と言いたいところですがー。

映像でもっとも分かりやすいものとしてボクシングのWBC世界タイトルマッチがあります。山中慎介さんのタイトル防衛7戦目。2014年10月22日開催。対スリヤン・ソールンビサイ戦。9R、1分過ぎに、山中さんの左ボディブローが相手の左胸を捉え、ダウンを奪っています。ただし、漫画でも描かれているとおりのフラッシュダウンですから、とどめにはならないようです。もらったスリヤンも何が起きたのか分からいというような表情で立ち上がります。

素人が賢しらに専門外のことを語ることが如何に愚かなことかを自身にも戒めなければなりません。そのうえで、今回僕が厳重に抗議したいのは頑迷固陋な医学関係者のその姿勢です。現代の医学が最高だとでも思っているのでしょうか。昨今よく言われる「血液型と性格」についても、「無関係」と断言するのではなく、「現代の医学では解明できない」というべきでしょう。

僕の尊敬する人物のひとりに<センメルヴァイス・イグナーツ>がいます。彼を語るときりがなくなるので、名前を挙げるだけにとどめますけれど、現代のほとんどすべての医者は医者であるにも関わらず、彼を謀殺(されたと僕は考えています)した側にいると危惧します。

最近何かと話題の相撲ですが、僕の個人的見解として言わせてもらと、相撲は格闘技でもスポーツでもなく、神事だと考えます。ですから八百長などという要素を持ち込むのは間違いではないでしょうか。一般人には条件や認定方式が不明瞭な「横綱」「大関」という地位を、チャンピオンとかランカーと同視するのも間違いで、張り手やかち上げを横綱が使うと非難される風潮は(理解はできますが)いささか酷なようにも思います。金銭の授受を伴う星のやりとりがあろうがなかろうが、ほぼ番付とおりの強さで間違いないとも考えます。

さて、相撲取り。間違いなく最強のファイター達です。果たして勝利する方法があるでしょうか? 数発なら蹴りや突きが当たるでしょう。つまりその数発にしか勝機はありません。格闘の強さの八割は体重、筋肉の量で決まると考えています。鍛え上げられた大男に勝つ方法。当ラボで一緒に研鑽しましょう。

批判的なことは書かないようにしたいのですが、どうしても我慢ができず、少しだけ許してください。そして見逃してください。

伝統空手の一流派と思われる技術紹介の動画を観たのですがー。

ひとつは、両手をだらりと垂らした直立状態からの正拳突きです。不意打ち以外の何物でもありません。しかも、あろうことか、外国人相手に教えているのです。そういった技への対応の為と受け取りたいところですが、恐らく違います。空手に先手無しのはずでは? こんな卑怯な技、僕は断じて許せません。

もうひとつは、構えた相手の前足の膝関節を、踵落としのような軌道で蹴り下げるというのです。ここまでくると、妄想です。実戦の経験は無いのでしょうか。この師範、ストリートファイトなら、格闘技を知らない若者の、直ぐ立った姿勢からの飛び込みストレートを避けられず、ダウンすることでしょう。敢て言います。似非格闘家の欺瞞技と。

「小技、大技、外連技、懸待表裏に虚実をかけて、何事も心なければ稚児遊戯」 空手の道は人の道です。外れてしまえば、それは外道でしかありません。

当ラボではイメージトレーニングを重視しています。格闘技と併せて、状況処理課題のひとつとして以下のような筆記試験をやります。当然、完全正解はありません。全員でそれぞれの回答を考察します

EX.4<人気のない道で一人の逞しい外国人が笑顔で話しかけてきました。先にすれ違った別の外国人が背後にいるはずです。前方からも帽子で顔を隠した男が近づいてきます。恐らく三人がかりでの強盗です。大通りまでは前方十五メートル、後方十メートル。左手はビルの壁、右手は住宅と駐車場。笑顔の男は○○風で首が太く、耳が潰れています。あたなはどうしますか。対応から格闘まで>

EX.13<平日の行楽地。所用で現地を離れ戻ってみると、あなたの大切な人(恋人、家族、友人など)が五人の男に襲われています。辺りは森林で他に人影なし。道は一本。一方は駐車場に戻ります。距離は五百メートル。もう一方は行先不明。遊歩道の中の十平米ほどの空き地にある東屋です。あたなは隠れた位置から場所と状況を通報し、何枚か写真も撮り、道からは見えない場所に携帯を置きました。すぐに何か行動を起こさねば、大変危険な様子です。あなたはどうしますか。対応から格闘まで>

同じ研修生でも技術の習熟度により答えは変わります。

技の習得より、この課題で得られるものは多いと考えています。

あなたならどう対処しますか?

相手が多人数の場合、もっとも気を付けなければならないのは、複数人による同時タックルだと考えます。倒れて抑え込まれれば万事休すです。背後からの攻撃は観敵に慣れれば、意外に対応は容易です。

たしか五輪書には「小魚を追うがごとく」集団の動きを制すればとありますが、それは刀という一撃必倒の武器があるから可能なのであって、徒手空拳ではそう簡単にはいきません。

一番強そうな相手を倒せなどとも言われます。そうでしょうか? 誰が強いかなんて分かりませんし、これを一番大きな相手と置き換えても、もしその大男が集団戦闘に消極的な参加姿勢だったとしたら、攻撃により強敵を一人増やすようなものです。

当ラボでは、あらゆる状況での応用が可能な、攻撃順の見極め、多数の分解、対個制圧・・等々、初心者からこの対応を解説、練習していきます。また、タクティカルアクトという特有の移動攻撃や、1対多数、多数対多数によるスパーリングを積極的に取り入れています。



ボクサーとどう闘えばいいのか。よく訊かれます。パンチの専門家です。蹴りも投げも使いませんが、それだけに危険ともいえます。実戦用に学んだ人は素手でも打てるよう拳も鍛えています。確実に顎先、鼻、蟀谷、鳩尾を狙ってきます。というより、拳を痛める可能性があるので、その他の部位は打ってきません。スタミナもあるでしょう。ある程度の被弾を覚悟せねば、素早いフットワークを捉えることはできません。さて、どうするか?

もちろん方法はいくつもあります。分かりやすいスタイルのひとつとして、猪木VSアリ戦はどうでしょうか。最近の総合格闘技でもよく見かけます。あの姿勢での攻防をしっかり身に付ければ、相手はほとんど何もできません。中国拳法ではあの姿勢での一流派が存在します。

見栄えが良くないという方がいます。そうでしょうか? 

奥が深く、習得に恐ろしいほどの時間を要し、急所攻撃に無防備な寝技を覚えるより、各段に効率的です。次段階として、立ち技での対処を習得した方がより実戦攻略といえます。

当ラボでは、最小のトレーニングと最短の期間で、最大の効果を上げる、が目標です。

柳生新陰流の祖、柳生石舟斎の無刀取とは、「一円の位」と呼ばれる独特の姿勢から繰り出すカウンターアタックのことで、TVなどで見かける「真剣白刃取」とは全く違うものです。様々な角度や刃筋で撃ち込まれ、ほとんど肉眼で捉えることは不可能な切っ先から物打ちどころ辺りを拝むようにして挟むなんて、人間には不可能な技です。出来るのは「フラッシュ」か「クイックシルバー」くらいでしょう。

世の中にはこういったまやかしの対武器の技が溢れています。それが分かっていながら誰も声を挙げないのは何故か? これは危機管理全般の問題で、「手の内を見せれば対応される」という危惧に基づく作用にあります。

当ラボでは、様々な事案に柔軟に対応する対武器防御の考察に自信があります。

我国日本は、刃物の国であるにも関わらず、現状、6センチ以上の刃長の刃物は持ち歩くことができません。6センチ以下でも意地の悪い警官につかまると、軽犯罪法で科料となります。馬鹿な話しです。

少し前の事件ですが、一人の狂人が無差別に人を襲ったとかで、両刃の所謂ダガーナイフが所持どころか所有することも禁止となりました。これは明らかに財産権の侵害です。しかも法律で定めて順守するのは善良な市民のみで、つまり悪者からみれば刃物で反撃されないという安全を与え、一般市民の自己防衛の機会を奪うものでしかありません。おバカな政治家。何もしてくれない警察官。刃物協会は一体何をしていたのでしょうか。と、不平不満はこのぐらいにして。

刃物を持った相手とはどのように闘えばよいのか。ぱっと払って、捻ってから、叩いて落して・・・・そんな指導をしている人を、僕は軽蔑します。30センチの柳葉包丁を手に縛り付け、血走った目の大男を相手に、そんな技が通用すると? 昨今流行りの手斧や山刀や模造刀相手にも有効だと?

こういった事態にも対処する方法。それが当ラボのトレーニングです。

全体が頑丈な金属製のペンをタクティカルペンとかいうそうで。驚いたことに、これは武器に相当し、警察の取り締まり対象だとか。呆れる話です。そんな物を扱えるのは武道家で、初心者が振り回したところで、かえって危険度が低減するという矛盾に気付かないようです。

研修生の一人が購入し、他の研修生たちに見せていました。シャーペンをノックするような形で持ち、「こう持ってこの角で胸とかついたら相当痛い」などと言うのを見て、少し残念な気持ちになりました。

研修生には、武具の使い方をこう説明します。「それで生木を全力で打てる持ち方、すべてのコンビネーションを持ったままで行い、自分を傷つけぬ持ち方、などなどなどなど・・・・」。

若者は何かと武器を持ちたがります。当ラボでは、武器は上級者のものだと考えます。未完成の状態で武器などを持つとそれにとらわれ、攻撃のすべてが初心者に逆戻りです。逆に、護身を学ぶ女性には、武器の使い方からがスタートです。

女性に護身術を教える場合、急所攻撃は最重要課題です。咄嗟に、無意識に使えるまで練習を繰り返してもらいます。

とはいえ、女性は基本優しいので、まず意識の改革が必要なのですがー。

急所といっても金的以外の攻撃はハードルが高く、しかも外すと相手を逆上させてしまいます。

異常な緊張と恐怖による萎縮。メンタルトレーニングなど何の役にもたちません。息もつけず、立っているのがやっとの極限状態。手足を動かそうにも水中のようなもどかしさで、恐怖はさらに弥増すでしょう。まさに蛇に睨まれた蛙です。襲われるとはそのような体験なのです。

そんな心体状況でも有効な防御姿勢と一撃必倒の攻撃の方法を、当ラボは貴女に伝えたいのです。